「家族のために夢のマイホームを建てるなら、家の中まで陽の光が降り注ぐ明るくおしゃれな家を造りたい!」という需要は増えていて、最近は中庭を取り入れた新築住宅やリフォームに注目が集まっています。

中庭のある平屋を建てるメリットとデメリットはさまざまです。

それを踏まえた上で家族がずっと満足できる開放感あふれる中庭のある家を検討してみませんか。

中庭を取り入れた平屋住宅ってどんな感じなの?

みなさんがイメージする中庭のある平屋住宅のイメージはどのようなものでしょう。

おしゃれで開放感あふれる明るいイメージで、中庭を中心に家族が団らんするようなものではないでしょうか。

古くは京都の町屋などでも狭い敷地を有効に使って、中庭を取り入れて採光や風通しを工夫していました。

古の人々は中庭に草木を植え、狭い家の中でも緑を愛で、四季を感じていたのです。それほど日本人には中庭はなじみの深いものなのです。

中庭を取り入れるなら、その形はいくつかあります。

代表的なものは、

  1. ロの字型
  2. コの字型
  3. L字型

の3つです。

その文字の通り、「ロの字型」は家の真ん中に四角形の中庭を配置するもので、「コの字型」は住居スペースがコの字の形に設計され、庭を完全には取り囲まない形で中庭を造るものです。

その他にも「L字型」にするものもあります。

土地の広さによって採用できる型が違ってくると思いますが、特に「ロの字型」は完全にプライベートな庭の空間を造ることができます。

平屋に中庭を取り入れるメリットは?

家に中庭を取り入れるとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

  1. 部屋が明るくなり風通しもよくなる
  2. 奥行きのある家にできる
  3. 二世帯住宅の世帯間の緩衝の役割
  4. プライバシー空間としての役割

1.平屋住宅の「採光」や「通風」に最適

まず、当然ながら中庭から暖かな陽の光が部屋に差し込んできて、どの部屋も断然明るくなります。

家の中が自然の光で溢れることによって、家族の生活が明るく彩られます。

ただ、中庭のサイズや四方の窓の大きさに配慮しないとその効果はあまり得られなくなりますので、設計者としっかり打ち合わせましょう。

狭い中庭では採光や風通しは工夫しなければなりません。

中庭があると家の中に縦横無尽な風の通り道を確保できます。

ただし、この場合も四方の部屋の窓の位置を考えないと、風や湿気がこもることになります。

設計する際に風の通り道のことを考えて、窓の位置や大きさを設計しましょう。

風が通り抜けることによって、家の中に居ながらさわやかな風を感じられる贅沢を満喫できます。

夜中でも防犯面を気にせずに家の中に通気できるため、寝苦しい夜も少なくなるでしょう。

2.空間に奥行きを出せる

外庭と違って中庭は居住スペースの一部となり、家の中に三次元的な広がりをもたらします。

これは中庭を置く効果の一つで、家の中が実際よりも広く感じられます。

また、緑豊かな中庭があると自然を身近に感じられます。

3.二世帯住宅の世帯間の緩衝の役割も

二世帯住宅を考えているなら、中庭部が世帯間の緩衝地帯の役割を担います。

中庭があることで、着かず離れずの絶妙な距離感を取ることができます。寝室と居間のスペースの緩衝地帯としても使えて、中庭はライフスタイルにメリハリをつけられます。

4.プライバシー空間として便利

隣の家に面している外庭と違って、中庭は安心して楽しめるプライベートな庭となります。

プライバシーを重視している家庭であれば、外側から一切うかがい知ることの出来ない庭は魅力的なものです。

安全に小さい子供を遊ばせることができ、隣家を気にすることなくバーベキューなどのアウトドア活動や、DIYなどの工作も騒音を気にすることなくできます。

完全プライベートな家族だけの空間を心置きなく楽しめるのが中庭の醍醐味でしょう。

また、洗濯の室内干しにも中庭は活用することができます。

平屋住宅に中庭を設けるデメリットはあるの?

中庭のメリットはたくさんありますが、デメリットもよく知ったうえで自宅に取り入れるかどうか決めましょう。

  1. ある程度の敷地の広さが必要
  2. 採光や通風が思うようにいかない場合も
  3. 建築コスト・維持コストの増加
  4. 虫や排水の問題

1.平屋で中庭を設ける場合は敷地の広さが必要

まず入手した土地が狭くて中庭のある家が実現しなかった、なんてことがあります。

この場合は「コの字型」や「L字型」などで妥協すると、実現可能かもしれません。

居住スペースが減ってしまいますので、家族の人数が多く生活スペースがどうしても必要な家では採用は難しくなるかもしれません。

2.採光や通風は平屋住宅の経験が豊富なプロがおすすめ

いざ住んでみたら光が全然入らない、熱や湿気の逃げ場がなくて全然中庭で過ごせない、というパターンは多く、中庭をよく手掛けている経験豊かな設計者に相談した方がよいでしょう。

3.家の形状の複雑化・メンテナンスなどで各種コストがアップする

また、中庭のある家を建てる場合は、外壁の面が増え、建物の形状自体が複雑になるため、建築費用が高くなってしまいます。

単純に庭として使うだけでなくアウトドアで有効利用するのなら、野外照明や排水設備などを設置するコストがかかるため、その分費用がかさみます。

家の築年数が経ってくるとメンテナンスが必要ですが、中庭がある分その費用も余計にかかることは知っておく必要があります。

4.虫や排水の問題

日常生活においては中庭に植物などを植える場合、虫の問題が必ず出てきます。

小さな羽虫やアリなどはどうしても発生します。

雨の日に排水機能が十分でないと、思わぬ水害を起こしかねません。

豪雨でも対処できる程度の排水設備は整えておきましょう。

また、排水溝などの落ち葉などをこまめに掃除をしなければなりません。

そういった手入れに手がかかって面倒になるのもデメリットのひとつです。

その他にも空調のための費用が高くなることも覚えておきましょう。

平屋に中庭があることで実現する明るいワンフロアの生活

中庭を設置するメリット、デメリットはいろいろありますが、中庭があれば毎日の生活に自然の風や陽の暖かみが加わり、家族の中に明るい雰囲気が満ち溢れることは想像に難くありません。

設計の時に諸問題をしっかり考え、手入れやメンテナンスをしっかり行えば、デメリット面で困ることはないでしょう。

中庭を上手に生活に取り入れて、明るく楽しい家族の時間を過ごしませんか。